こんにちは。川越のパーソナルリラクゼーションサロン-LAVATERA-の古川です。
今回は、疲れにくい体をつくる呼吸法【IAP呼吸法】をご紹介します。
「なんだが疲れが取れない。」「姿勢が崩れやすい。」「腰が痛い。」という方は必見です!
【IAP呼吸法】とは何か
「IAP」とは、「Intra Abodominal Pressure」の略で、日本語にすると「腹腔内圧」のことです。
人間のお腹の中にある胃や肝臓などの臓器を収める場所が腹腔と呼ばれ、それの圧力を「腹腔内圧」といいます。
わかりやすく言うと、息を吸うときも吐く時も、お腹がふくらんで固い状態で呼吸することですね。
腹式呼吸との違い
そう言うと「なんだ腹式呼吸のことでしょ?」と思われるかもしれませんが、それらは似て非なるものです。
複式呼吸の場合は、息を吸う時にお腹を膨らませ吐く時にへこませます。しかし、【IAP呼吸法】の場合は、息を吐く時もお腹を外にはるようにしてお腹周りを硬くするのです。
【IAP呼吸法】は、初めてする人は少し難しい呼吸法かもしれませんね。
【IAP呼吸法】のメリット
では、この呼吸法にはどのような効果があるのでしょうか?
腹腔内圧が高まると、お腹の内側から外側への力が働き、それを押し返そうと外側の筋肉が働きます。この双方向の力で、体の中心軸(体幹や脊柱)が安定します。これにより姿勢が改善されるのです。
姿勢が正しくなると体のパフォーマンスレベルが上がり疲れやケガを予防できます。
その他にも、眠る前に【IAP呼吸法】を実践すると、横隔膜の動きによって副交感神経が優位になり眠りが良くなるというメリットもあります。自律神経については、過去の記事「自律神経が乱れるってどういうこと??」をご参照ください。
【IAP呼吸法】をやってみよう!
このように一石二鳥以上にメリットのある【IAP呼吸法】を実際にやってみましょう!
①まずは、リラックスして背筋を伸ばした状態で座りましょう。
骨盤を立ててお腹と太ももは直角になるようにしてください。
②手のひらを上に向け、太ももの付け根下腹部に指先を軽く差し込み、呼吸でお腹が膨らむか確認してください。
③5秒かけて鼻からたくさんの空気を吸い込み、お腹を膨らませましょう。この時、お腹の膨らみを指で感じてください。
肩を上げないようにすると横隔膜が下げやすいです。
④吸った空気を5〜7秒かけてゆっくり口から吐きましょう。息を吐く時もお腹を膨らんだままに頑張りましょう。
⑤息を吐ききったら、お腹を一度ゆるめてください。
この③〜⑤を5回ほど繰り返して行なってください。
所要時間は約1分ほどですみますので、忙しい人も朝晩できると思います。
この呼吸法の練習に慣れてきなら普段からも【IAP呼吸法】ができるようになり、ボディバランスが整ってくることでしょう。
まとめ
普段は意識することが少ない呼吸について述べてきました。人は毎日3万回近い呼吸を繰り返しているので、この呼吸が変わると体が変わってきますよ!
今回の記事は、スタンフォードスポーツ医局に在籍する山田知生先生の著書『スタンフォード式 疲れない体』からの学びをシェアしたものです。
【IAP呼吸法】についてさらに気になる方は、読んでみてはいかがでしょうか?